なぜ、知る必要があるか

このように、本来であれば私達の生活とは関係していないと思えるようなことを、『知っておく』必要があるのでしょうか。実際は私達はこの「後遺症」等に関して、知っているようで、知らないことが多いかもしれないからです。そして、実際は、私達とは全く無関係ではないことを理解すると、やはり知っておくことの大切さが、分かるでしょう。そして、日常生活で、いわゆる『事故』は起こる可能性があります。それによって、何らかの後遺症を負ってしまう可能性がゼロではありません。

それに私達の多くが自動車を利用しています。自分が事故を起こさないように気を付けることは何よりも大前提となりますが、他の人が原因となって起こした事故に関しても、同様のことが言えます。私達はそういった場面を想定していることができるのです。それには、この交渉についてよく知っておくことが、大切になります。

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後遺症と深く結びついているのが、先ほども挙げた交通事故です。運転者のほとんどの方が安全を考えながら、走行しています。しかし、完璧に回避することはできないかもしれません。これからより技術が進んで、より多くの人が安心するような方法が増えていくことが願われます。

等級による、症状の程度

もし自分が病気になっているとして、それを他の人に本来の意味で認めてもらうためには、それを証明できる何かの根拠が必要となります。それによって、自分が病気である、ということを第三者に示すことができます。同様に、後遺症に関しても、自分が後遺症を負っているということを証明するためには、それがどのくらいの症状であるか、ということを信頼のおける対象から認めてもらう必要があります。

後遺症における、その『証明』となるものに関しては、『等級』が当てはまります。等級とは、負っている後遺症がどのくらいの程度であるのか、という点を、級にして表したものとなります。上の級になっていくにつれて、症状の程度は上がっていきます。等級が上であればあるほど、重い症状を背負っている、と言えます。

等級は、主に『要介護(生活をするのに介護が必須となる状態)』と、そうでないものに大きく分けられます。要介護状態を含む、等級が上がって行けば受けられる補償の金額も向上していきます。この等級が認められるということは、公な証明となります。交通事故時など、保険に加入している場合、この等級が関係してくることがあります。ただし、これは被害者が独自で判断できることが前提です。

後遺症の症状とは

とある薬に関することを知りたいのであれば、単にその薬のことを調べるだけでなく、その薬でどのような病気を治すことができるのか、その病気はどのような症状を伴うのか、ということまでを調べて、はじめて、詳しく知ることができる、と言えます。私達が『後遺症』に関して持っている知識は、その『薬の名称と効果』まで、のようなものかもしれません。なんとなくは分かっていますが、その深い部分まで知らないかもしれません。

例えば、私達が普段怪我をして、ひざなどから出血したとします。それは、これから「完治する見込みがある」ので、後遺症ではありません。その傷は跡が残るかも知れませんが、完治する見込みが確実にあるからです。

しかし、いわゆる『後遺症』とは、これから完治する見込みが非常に低い症状のことを指します。例えば、骨折をしても、いつかは骨が繋がって、普通に生活できるようになります。では、もし手や足、そのものが欠損してしまったら、それはもう戻ってきません。そういった、何らかの理由による部位の欠損も、後遺症に当てはまります。後遺症を負う原因としては、交通事故が挙げられます。事故の度合いによっては、これからの生活が困難になってしまうものもあります。

後遺症について、知る

普通に生活していないと取り入れないような知識は、何かのきっかけで、本当に自分にとって必要な知識となることがあります。本来は必要ではなかった知識なのに、私達にとって、より必要と思えるようなそんな場面が来るかもしれません。そういった知識を取り入れることによって、それがいつか、役立つことがあるかもしれません。いわゆる『健常者』として生活している私達は、もし体が本来の役割を果たしてくれないような状況になった場合、とっさにどうすれば良いか分からないかもしれません。

そこで、今回これから取り上げる、『後遺症』に関して知っておくことは、無駄にはならないでしょう。そもそも後遺症というものにかんして、なんとなく、全体像しか分かっていない方も多いでしょう。もちろん、普段はそのような曖昧な知識でも良いかもしれませんが、より深く理解することによって、それによる保障など、より深い部分を知ることができますから、やはりその深い部分まで、知っておくことが大切である、と言えるでしょう。

そもそも「後遺症」には、どのような症状が当てはまるのか、また、「後遺症」を負ってしまった場合、どのような援助を受けることができるのか、それらの後遺症の度合いは、どのように図られるか、という点などを、次のページから取り上げていきたいと思います。私達は、それを知ることによって、より深い部分を、知っていくことができるかもしれません。そういった思いがあります。